沖ギスとはどんな魚?旬や味・おいしい食べ方を紹介

「沖ギス」という魚をご存じでしょうか?
海の近くに住んでいる方なら魚売り場などで見かけることがある一方、地域によっては「名前を聞いたことがない」「どんな魚なの?」という方も多いかもしれません。
私が住んでいる京都北部では、沖ギスは昔から食べられている魚のひとつです。
わが家でも焼いたり煮付けたりして食べますが、クセの少ない白身で、普段のおかずとして食べやすい魚だと思います。
名前に「キス」と付いているので、「天ぷらなどで食べるキスの仲間なの?」と思う方もいるでしょう。
実は沖ギスは一般的なキスとは異なる魚です。
この記事では、沖ギスとはどんな魚なのか、名前の由来や特徴、旬、味、おいしい食べ方などを、初めての方にも分かりやすく紹介します。
- 沖ギスとはどんな魚?
- 沖ギス(ニギス)の見た目や大きさは?
- 沖ギスはどこで獲れる?
- 沖ギスは深い海にすむ魚
- 沖ギスとキスは何が違う?
- 魚をさばくのが苦手でも沖ギスを楽しめる?
- 沖ギスは普段のおかずに取り入れやすい魚
- 沖ギスの旬はいつ?
- 沖ギスはどんな味?
- 沖ギスは脂がのっている?
- スーパーで焼いた沖ギスを買うことも
- 買ってきた焼き沖ギスをおいしく温め直すには?
- 沖ギスは煮付けにしてもおいしい
- 沖ギスの骨は多い?食べるときは注意しよう
- おいしい沖ギスの選び方
- 魚をさばくのが苦手なら無理をしなくてもいい
- 沖ギスは「手間がかかっても焼きたてを食べたい」と思える魚
- 沖ギスは塩焼き以外にどうやって食べる?
- 沖ギスの食べ方1.唐揚げ
- 沖ギスの食べ方2.天ぷら
- 沖ギスの食べ方3.南蛮漬け
- 沖ギスの食べ方4.つみれ
- 沖ギスの食べ方5.干物
- 沖ギスは小さいものならどう食べる?
- 沖ギスの下処理はどうする?
- 沖ギス料理はどれがおすすめ?
- いろいろな料理があっても無理に凝らなくていい
- 沖ギスがたくさんあるなら調理方法を変えて楽しもう
- 沖ギスはどうやって保存する?
- 沖ギスは冷凍保存できる?
- 焼いた沖ギスは保存できる?
- 沖ギスは刺身で食べられる?
- 沖ギスは骨が多い?
- 沖ギスはどこで買える?
- 沖ギスについてよくある質問
- 沖ギスを初めて買ったら何を作る?
- まとめ|沖ギスは塩焼きや煮付けで楽しめる身近なおいしい魚
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沖ギスとはどんな魚?
沖ギスは、標準和名を「ニギス」という魚です。
京都府の水産資料でも「ニギス(沖ぎす)」と記載されており、日本海側でも水揚げされる魚です。
農林水産省が紹介している島根県の郷土料理でも、「沖ギス」は地元での呼び名で、正式な魚名はニギスと説明されています。
沖ギスの標準和名は「ニギス」
スーパーや鮮魚店で「沖ギス」と表示されていても、魚としての標準和名はニギスです。
そのため、沖ギスについて調べていると「ニギス」という名前が出てくることがあります。
「沖ギスとニギスは違う魚なの?」と迷ってしまいますが、沖ギスという名前でニギスが販売・流通している地域があります。
魚は地域によって呼び方が変わることが珍しくありません。
ニギスにも沖ギスのほか、地域によってさまざまな呼び名があります。
沖ギスはキスの仲間ではない
沖ギスという名前を聞くと、まず思い浮かべるのが「キス」ではないでしょうか。
天ぷらや塩焼きなどで食べるキスも、細長く銀白色をした魚です。
沖ギスも見た目がキスに似ていますが、一般的に食用とされるシロギスなどとは分類上異なる魚です。
そのため、「沖で獲れるキス=沖ギス」ではありません。
名前や姿は似ていますが、別の魚として覚えておくと分かりやすいでしょう。
沖ギス(ニギス)の見た目や大きさは?

沖ギスは細長い体をした魚で、銀白色をしています。
大きな魚ではなく、食卓でも扱いやすいサイズです。
農林水産省が紹介している島根県の「つみれ煮」では、沖ギスは全長20cmほどの魚として紹介されています。
細長く銀色の魚
沖ギスは細長い体型をしており、見た目だけを見るとキスやイワシなどを思わせるところがあります。
魚にあまり詳しくない方なら、店頭で初めて見ても「これが沖ギス」とすぐには分からないかもしれません。
スーパーなどで購入する際は、「沖ギス」「ニギス」といった表示を確認するとよいでしょう。
小ぶりでも食べ方はいろいろ
沖ギスはそれほど大きな魚ではありませんが、さまざまな料理に使えます。
焼き魚や煮付けはもちろん、唐揚げや天ぷら、つみれなどにして食べる方法もあります。
農林水産省では、島根県の郷土料理として沖ギスを使った「つみれ煮」も紹介されています。
何尾かまとめて料理することで、家庭のおかずとして楽しめる魚です。
沖ギスはどこで獲れる?
沖ギス(ニギス)は、日本海側をはじめ各地で漁獲され、地域によって食用として親しまれています。
京都地方でも漁獲されており、水産資料には「ニギス(沖ぎす)」として漁獲量が掲載されています。
京都北部でも水揚げされる魚
京都というと、京都市内の寺社や京料理を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、京都府の北部は日本海に面していて、さまざまな魚介類が水揚げされます。
沖ギスもそのひとつです。
京都府が紹介する「海の京都」の旬の食材にもニギスが挙げられており、宮津・京丹後・舞鶴などの地域で提供される魚介類のひとつとして扱われています。
海の近くでは身近でも全国的には知らない人も
私自身、京都北部で暮らしているため、沖ギスはそれほど珍しい名前ではありません。
焼いても煮てもおいしく、家庭のおかずとして食べられる魚という感覚があります。
一方、魚には地域性があるため、住んでいる場所によっては沖ギスをスーパーでほとんど見かけない方もいるでしょう。
こうした地域による魚売り場の違いも、魚のおもしろいところだと思います。
沖ギスは深い海にすむ魚
沖ギス(ニギス)は、沿岸の浅いところを泳ぐ魚というより、比較的深い海に生息する魚です。
京都府では底びき網漁業によって漁獲される魚のひとつとして扱われています。
底びき網で漁獲される
底びき網漁業は、海底付近にいる魚やカニ、エビなどを漁獲する漁法です。
京都北部では、沖ギスのほかにもカレイ類、ハタハタ、ズワイガニなど、さまざまな海の幸が底びき網漁業によって水揚げされます。
秋から冬にかけて魚売り場を見ていると、こうした日本海の魚介類が並び、季節の移り変わりを感じることがあります。
沖ギスとキスは何が違う?
沖ギスについて初めて調べる方が特に気になるのが、一般的な「キス」との違いではないでしょうか。
名前だけを見ると仲間のように感じますが、沖ギス(ニギス)と、一般的にキスとして知られるシロギスは分類が異なります。
沖ギスはニギス科の魚
沖ギスの標準和名であるニギスは、ニギス科ニギス属の魚です。
一方、一般的なキスとして知られるシロギスはキス科の魚です。
つまり、見た目や名前に共通するところがあっても、同じ「キス」という魚ではありません。
味や食べ方にも違いがある
シロギスは天ぷらなどで知られていますが、沖ギスは焼き魚、煮付け、干物、揚げ物、つみれなど幅広い料理で食べられています。
特に鮮度のよい沖ギスを焼いたものは、家庭のおかずにもよく合います。
わが家では焼いたり煮付けたりして食べることが多く、どちらも沖ギスのおいしさを楽しめる食べ方です。
魚をさばくのが苦手でも沖ギスを楽しめる?
魚料理というと、「下処理やさばくのが大変そう」と感じる方もいるのではないでしょうか。
実は私も魚を食べるのは好きですが、魚をさばく作業はあまり好きではありません。
特に気になるのが、さばいた後に出る内臓などの生ゴミです。においもありますし、後始末を考えると、私は丸のままの魚を買うことはほとんどありません。
海の近くに住んでいるからといって、魚を何でも自分でさばけるわけではないんですよね。
下処理済みなら家庭でも料理しやすい
魚をさばくのが苦手な方は、下処理済みの商品があれば利用すると便利です。
鮮魚売り場によっては、購入時に下処理をお願いできる場合もあります。
「沖ギスを食べてみたいけれど魚の処理は苦手」という方は、無理に丸魚から調理する必要はありません。
自分が料理しやすい状態のものを選ぶことで、魚料理へのハードルも下がります。
沖ギスは普段のおかずに取り入れやすい魚
沖ギスは、高級魚というよりも、地域によって日常の食卓で親しまれてきた魚です。
農林水産省が紹介する島根県の食文化でも、沖ギスは比較的手ごろで食卓に上がる機会のある魚として紹介されています。
京都北部でもニギスは地域の魚介類のひとつとして扱われています。
「名前は聞いたことがあるけれど食べたことがない」という方も、魚売り場で沖ギスを見つけたら、一度試してみてはいかがでしょうか。
焼く、煮る、揚げるなど、家庭料理に取り入れやすい魚です。
沖ギスの旬はいつ?

沖ギス(ニギス)を食べるなら、気になるのが旬の時期です。
沖ギスは地域によって漁獲される時期に違いがありますが、日本海側では底びき網漁業などによって水揚げされます。
京都府北部でも沖ギスは水揚げされる魚のひとつで、鮮魚店やスーパーなどに並ぶことがあります。
魚は同じ種類でも、漁獲される地域や時期によって脂ののりや味わいが変わることがあります。
店頭で新鮮な沖ギスを見かけたら、季節の魚として楽しんでみるのもおすすめです。
沖ギスはどんな味?
沖ギスを食べたことがない方にとって、一番気になるのは「どんな味の魚なの?」ということではないでしょうか。
沖ギスは白身の魚ですが、食べてみると淡泊なだけではなく、脂の旨みを感じられる魚です。
焼く、煮る、揚げるなどいろいろな料理にできますが、魚そのものの味を楽しむなら塩焼きはぜひ試してほしい食べ方です。
白身で旨みのある魚
沖ギスの身は白く、加熱するとやわらかな食感を楽しめます。
クセが強い魚ではないため、普段から焼き魚や煮魚を食べている方なら比較的食べやすいでしょう。
一方で、ただあっさりしているだけではなく、脂の旨みを感じられるところも沖ギスのおいしさです。
私が一番好きなのは塩焼きに醤油
沖ギスはいろいろな料理にできますが、私が一番おいしいと思うのはシンプルな塩焼きです。
塩をして焼いた沖ギスに、食べるとき醤油を少し垂らします。
凝った料理ではありませんが、焼いた魚の香ばしさと沖ギスの脂、そこに醤油の風味が加わって、ご飯にもよく合います。
私にとっては、沖ギスを食べるならこれが一番好きな食べ方です。
沖ギスは脂がのっている?

沖ギスを実際に焼いてみると、脂のある魚だということを感じることがあります。
特に魚焼きグリルなどで焼いていると、脂が落ちて煙が出ることがあります。
焼いていると煙がモクモク……
沖ギスの塩焼きは好きなのですが、わが家で焼くと困ることがひとつあります。
焼いている途中から煙がモクモクと出ることです。
脂が落ちるためだと思いますが、魚焼きグリルで焼いていると煙やにおいが気になり、「食べたいけれど今日はやめておこうかな」と敬遠してしまうことがあります。
おいしい魚なのに、焼いたあとの換気やグリルの掃除まで考えると少し面倒なんですよね。
魚料理が好きな方でも、「焼いたあとのにおいや掃除が嫌」という方は意外と多いのではないでしょうか。
煙が出るのも脂のおいしさを感じるところ
家庭で焼くと煙は困りものですが、食べる側からすると、この脂も沖ギスのおいしさのひとつだと感じます。
焼いていると表面が香ばしくなり、焼きたてを食べたときには魚の旨みをしっかり楽しめます。
だからこそ「煙が出るから焼くのは面倒。でも塩焼きが食べたい」と迷ってしまいます。
スーパーで焼いた沖ギスを買うことも

家で焼くと煙が気になるため、スーパーの魚売り場などにすでに焼いた沖ギスが並んでいると、それを買うこともあります。
家では温め直すだけなので、グリルを汚さず、魚を焼いたあとの煙やにおいをあまり気にしなくて済みます。
忙しい日にも便利ですし、「魚は食べたいけれど今日は焼くのが面倒」というときには助かります。
それでも家で焼いた沖ギスがおいしい
スーパーで焼いたものも手軽でおいしいのですが、食べ比べると、私はやはり家で焼いた沖ギスが一番おいしいと感じます。
焼きたてなので皮の香ばしさがあり、身も温かいうちに食べられます。
そこへ醤油を少し垂らして食べるのが、私の好きな食べ方です。
「煙は困る。でも家で焼いたほうがおいしい」。沖ギスを食べるときは、いつもこの二つの気持ちの間で迷います。
こういう魚は、手間も含めて季節の味なのかもしれません。
買ってきた焼き沖ギスをおいしく温め直すには?
スーパーなどで焼いた沖ギスを購入した場合、そのまま食べるより温め直したほうがおいしく食べられます。
ただし、加熱しすぎると身から水分が抜けて硬くなってしまうことがあります。
手軽なのは電子レンジ
とにかく手早く食べたいなら、電子レンジで温める方法があります。
加熱時間は魚の大きさや電子レンジの出力によって異なるため、短時間ずつ様子を見ながら温めましょう。
加熱しすぎないことがポイントです。
香ばしさを戻すならトースターも
焼き魚らしい香ばしさを楽しみたい場合は、オーブントースターなどで温め直す方法もあります。
焦げないように様子を見ながら加熱してください。
使用する調理器具によって魚の温め直しに対応しているか、取扱説明書も確認しましょう。
沖ギスは煮付けにしてもおいしい
沖ギスは塩焼きだけでなく、煮付けにしてもおいしい魚です。
わが家でも焼くほかに煮て食べることがあります。
醤油を使った甘辛い味付けにすれば、ご飯のおかずとして食べやすくなります。
煙が気になるなら煮付けという選択肢も
「沖ギスは食べたいけれど、今日はグリルで魚を焼きたくない」という日は、煮付けにするのもひとつの方法です。
焼き魚のように脂がグリルへ落ちることがないので、煙が気になる家庭でも作りやすくなります。
同じ沖ギスでも塩焼きとは違った味を楽しめるため、何尾か手に入ったときに調理方法を変えるのもおすすめです。
沖ギスの骨は多い?食べるときは注意しよう
沖ギスに限らず、魚を食べるときに気になるのが骨です。
焼き魚や煮魚にした場合は骨が残っているため、食べるときには注意しましょう。
特に小さな子どもや高齢の方が食べる場合は、骨を丁寧に取り除きながら食べることが大切です。
おいしい沖ギスの選び方
生の沖ギスを購入する場合は、できるだけ鮮度のよいものを選びたいところです。
魚を選ぶときは、目や体表、身の状態などを確認します。
目や表面の状態を確認する
一般的に鮮魚を選ぶときは、目に透明感があるか、魚の表面につやがあるかなどが判断材料になります。
ただし、販売方法や処理の状態によって見え方が異なることもあります。
迷った場合は、鮮魚売り場の店員さんに食べ方や鮮度について聞いてみるのもよいでしょう。
すぐ料理しないなら保存方法も考える
鮮魚は購入後、適切に冷蔵して早めに調理することが基本です。
その日のうちに食べない場合は、購入した商品の消費期限や保存方法の表示を確認してください。
すぐに食べられない場合は、用途に合わせて冷凍する方法もあります。
魚をさばくのが苦手なら無理をしなくてもいい
沖ギスを丸ごと購入すると、自分で下処理しなければならない場合があります。
海の近くに住んでいると「魚くらい自分でさばけるのでは?」と思われるかもしれませんが、私は魚をさばくのがあまり好きではありません。
さばく作業そのものもそうですが、特に苦手なのが内臓などの生ゴミの後始末です。
そのため、丸のままの魚を積極的に買うことはほとんどありません。
下処理をお願いできるなら利用する
スーパーや鮮魚店によっては、購入した魚の下処理をお願いできることがあります。
魚料理初心者の方や、魚をさばくことに抵抗がある方は、こうしたサービスを利用するのもおすすめです。
「魚料理をするなら自分でさばかなければ」と考える必要はありません。
下処理済みの魚や、すでに焼いてある魚なども上手に利用すれば、家庭でも魚を取り入れやすくなります。
沖ギスは「手間がかかっても焼きたてを食べたい」と思える魚
沖ギスは、焼く、煮る、揚げるなどさまざまな食べ方ができます。
その中でも私が好きなのは、やはり塩焼きです。
塩をして焼き、食べるときに醤油を少し垂らす。とてもシンプルですが、沖ギスの脂と香ばしさを楽しめます。
ただ、家で焼くと煙がモクモク出るので、ついスーパーで焼いたものを選んでしまうこともあります。
それでも食べるたびに「やっぱり家で焼いたほうがおいしいな」と思います。
沖ギスを初めて食べる方にも、機会があれば一度、焼きたての塩焼きを味わってもらいたい魚です。
沖ギスは塩焼き以外にどうやって食べる?
私自身は沖ギスを塩焼きにして、醤油を少し垂らして食べるのが一番好きですが、沖ギスにはほかにもさまざまな食べ方があります。
煮付けのほか、唐揚げや天ぷら、南蛮漬け、つみれなどにすることもできます。
「沖ギスをたくさん買ったので違う料理でも食べてみたい」「塩焼きは煙が気になるので、ほかの調理方法を知りたい」という方は、好みに合った食べ方を試してみてください。
沖ギスの食べ方1.唐揚げ
沖ギスを香ばしく食べたいときは、唐揚げにする方法があります。
塩焼きとはまた違い、衣のカリッとした食感と魚のやわらかな身を一緒に楽しめます。
水気をしっかり取る
下処理した沖ギスは、キッチンペーパーなどを使って表面の水気を取ります。
揚げ物に水分は大敵です。油はねを防ぐためにも、水気はしっかり取り除いておきましょう。
片栗粉をまぶして揚げる
塩などで軽く下味をつけた沖ギスに、片栗粉を薄くまぶします。
適温に熱した油に入れ、中まで十分に火が通るように揚げます。
一度にたくさん入れると油の温度が下がるため、数尾ずつ揚げると作りやすいでしょう。
揚げたてをシンプルに食べる
揚げたての沖ギスは、そのままでも食べられますし、塩やレモンなどを添えてもよく合います。
わが家でも揚げ物は人気があります。少し手間はかかりますが、やはり揚げたてのサクサクした食感は家庭で作る揚げ物のおいしさだと思います。
沖ギスの食べ方2.天ぷら

沖ギスは天ぷらにする食べ方もあります。
名前に「キス」と付いていますが、一般的なシロギスとは別の魚です。ただ、白身魚なので揚げ物にも使うことができます。
下処理をしてから衣をつける
沖ギスの頭や内臓などを取り除き、料理しやすい状態にします。
表面の水気を取ってから天ぷら衣をつけ、油で中まで十分に火を通します。
魚を自分で処理するのが苦手な場合は、購入するときに下処理をお願いできるか鮮魚売り場で聞いてみるとよいでしょう。
季節の野菜と一緒に揚げても
沖ギスだけでなく、かぼちゃ、さつまいも、きのこなど、その時期の野菜を一緒に天ぷらにすれば、食卓もにぎやかになります。
天つゆで食べるほか、塩でシンプルに味わうのもおすすめです。
沖ギスの食べ方3.南蛮漬け
揚げた沖ギスをさっぱり食べたい場合は、南蛮漬けにする方法もあります。
魚だけでなく野菜も一緒に食べられるのが南蛮漬けのよいところです。
玉ねぎやにんじんを用意する
玉ねぎは薄切り、にんじんは細切りなどにします。
好みでピーマンなどを加えてもよいでしょう。
酢、醤油、砂糖などを合わせ、南蛮酢を作ります。
揚げた沖ギスを南蛮酢に漬ける
下処理した沖ギスに粉をまぶして揚げ、中まで十分に火を通します。
揚がった沖ギスを南蛮酢に漬け、切った野菜も加えます。
しばらく置いて味をなじませれば完成です。
酢を使ったさっぱりした味なので、揚げ物をそのまま食べるのとは違ったおいしさがあります。
沖ギスの食べ方4.つみれ
沖ギスをすり身にして、つみれにする食べ方もあります。
農林水産省では、島根県の郷土料理として沖ギスを使った「つみれ煮」が紹介されています。
沖ギスがたくさん手に入ったときや、焼き魚・煮魚とは違う料理を楽しみたいときの選択肢になります。
沖ギスをすり身にする
下処理をした沖ギスから骨などを取り除き、身を細かくしてすり身にします。
しょうがや味噌などで味をつけ、料理に合わせてまとまりを調整します。
魚をさばく作業が必要になるので、少し手間のかかる食べ方ではあります。
汁物にすると魚の旨みも楽しめる
作ったつみれをだし汁に入れ、中までしっかり加熱します。
大根、にんじん、ねぎ、きのこなどの野菜を加えれば、具だくさんの汁物にできます。
寒い時期には温かいつみれ汁として食べるのもよいでしょう。
すごく良い出汁が出るのでつみれだけの方が味が楽しめますね。
沖ギスの食べ方5.干物

沖ギスは干物にして食べられることもあります。
生の沖ギスとは違い、干すことで水分が減り、魚の旨みを感じやすくなるのが干物の特徴です。
市販の沖ギスの干物なら手軽
自宅で魚を開いて干物を作ることもできますが、初心者には少しハードルが高いかもしれません。
干物として販売されている沖ギスなら、基本的には商品表示に従って焼けばよいので手軽です。
魚をさばいたあとの生ゴミも出にくいため、私のように魚の後始末が苦手な方にも取り入れやすい食べ方だと思います。
沖ギスは小さいものならどう食べる?
沖ギスは、大きさによって料理を変えるのもひとつの方法です。
比較的大きな沖ギスなら塩焼きや煮付けにしやすく、小ぶりなものは唐揚げや南蛮漬けなどに利用できます。
小ぶりな沖ギスは揚げ物にも
小さめの沖ギスなら、下処理をして唐揚げにすると食べやすくなります。
ただし、魚の骨がすべて食べられるとは限りません。
魚の大きさや揚げ方によって骨の硬さも変わるため、「小魚だから丸ごと食べられる」と決めつけず、実際の状態を確認しながら食べましょう。
沖ギスの下処理はどうする?
丸ごとの沖ギスを購入した場合は、料理に合わせて下処理が必要です。
一般的には、うろこや頭、内臓などを取り除き、腹の中をきれいにしてから調理します。
ただし、塩焼き、煮付け、天ぷら、つみれなど、作る料理によって処理方法は変わります。
魚をさばくのが苦手ならお店にお願いする

私は海の近くで暮らしているので魚はよく食べますが、実は魚をさばくのは苦手です。
さばくことそのものよりも、私の場合は頭や内臓などの生ゴミを処理することのほうが気になります。
特に暑い時期はにおいも気になるので、丸魚を買うことはほとんどありません。
スーパーや鮮魚店で下処理をお願いできる場合は、それを利用するのも立派な方法です。
家庭料理ですから、すべて自分ですることにこだわらず、負担の少ない方法を選んでよいと思います。
沖ギス料理はどれがおすすめ?
ここまで紹介した食べ方を簡単にまとめると、次のようになります。
- 魚そのもののおいしさを楽しみたい……塩焼き
- ご飯に合うおかずにしたい……煮付け
- カリッとした食感を楽しみたい……唐揚げ
- 衣をつけてふんわり食べたい……天ぷら
- さっぱり食べたい……南蛮漬け
- 汁物で楽しみたい……つみれ
- 手軽に魚を食べたい……市販の干物
どれが一番おいしいかは好みによりますが、沖ギスを初めて食べるなら、まずはシンプルな料理から試すと魚そのものの味が分かりやすいでしょう。
私ならやはり塩焼きです。
焼いていると脂で煙がモクモク出るので、「今日はやめておこう」と思うこともあるのですが、焼きたてに醤油を少し垂らして食べる沖ギスのおいしさは格別です。
スーパーで焼いた沖ギスを買って温め直す手軽さも捨てがたいのですが、やはり家で焼いたものにはかないません。
いろいろな料理があっても無理に凝らなくていい
沖ギスについて調べると、唐揚げ、南蛮漬け、つみれなど、さまざまな料理が出てきます。
もちろん新しい料理に挑戦するのも楽しいですが、普段の家庭料理なら無理に凝ったものを作る必要はないと思います。
塩をして焼く、醤油味で煮る。それだけでも沖ギスは十分おいしく食べられます。
私自身、新しい料理に次々挑戦するというより、家族が食べ慣れた煮物や焼き物、炒め物、揚げ物を作ることが多いです。
沖ギスも同じで、「せっかく買ったから特別な料理にしなくては」と考えず、自分が作りやすく、家族がおいしく食べられる方法を選ぶのが一番ではないでしょうか。
沖ギスがたくさんあるなら調理方法を変えて楽しもう
沖ギスがたくさん手に入った場合は、全部を同じ料理にするのではなく、調理方法を変えるのもおすすめです。
例えば、大きめのものは塩焼きや煮付け、小ぶりなものは唐揚げや南蛮漬けにするなど、大きさに合わせて使い分ける方法があります。
すぐに食べ切れない場合は、無理にすべて料理せず、適切に保存することも大切です。
沖ギスを冷蔵・冷凍するときの保存方法については、次の項目で詳しく紹介します。
沖ギスはどうやって保存する?
沖ギスを買ったものの、その日のうちに食べられないこともあるでしょう。
魚は傷みやすい食材なので、購入後は常温に長時間置かず、適切に保存することが大切です。
また、スーパーで購入した商品には消費期限や保存方法が表示されていることがあります。その場合は、まず商品に記載された表示を確認してください。
すぐに食べる沖ギスは冷蔵保存
すぐに調理する場合は冷蔵庫で保存します。
丸ごとの沖ギスを保存する場合は、必要に応じて内臓などを取り除いて下処理をし、表面や腹の中の余分な水分をキッチンペーパーなどで拭き取ります。
乾燥を防ぐためラップなどで包み、保存袋や容器に入れて冷蔵しましょう。
ただし、魚の状態や購入時の鮮度によって保存できる期間は変わります。できるだけ早めに食べることをおすすめします。
内臓を残したまま長く置かない
丸魚の場合、内臓が付いた状態では傷みやすくなります。
すぐに料理しないのであれば、購入した鮮魚店などで下処理をしてもらうか、自宅で適切に処理して保存しましょう。
魚をさばくのが苦手な方は、購入するときに「内臓を取ってください」とお願いできるか確認しておくと、その後の調理も楽になります。
沖ギスは冷凍保存できる?
沖ギスをすぐに食べない場合は、冷凍保存する方法もあります。
たくさん手に入った場合にも、一度にすべて料理するのではなく、食べる分と冷凍する分に分けると使いやすくなります。
下処理してから冷凍する
丸ごとの沖ギスを冷凍する場合は、料理に合わせて頭や内臓などを取り除いて下処理します。
水分をしっかり拭き取ったら、1回に使う量ずつラップで包み、冷凍用保存袋などに入れます。
できるだけ空気を抜いて保存すると、乾燥や酸化を抑えやすくなります。
冷凍した日を書いておくと便利
冷凍保存すると、「これ、いつ冷凍した魚だったかな?」と分からなくなることがあります。
保存袋に魚の名前と冷凍した日を書いておけば、冷凍庫の整理もしやすくなります。
冷凍したからといっていつまでも品質が変わらないわけではないので、長期間放置せず早めに使いましょう。
解凍は冷蔵庫で
冷凍した沖ギスは、冷蔵庫に移して低温で解凍する方法があります。
室温に長時間放置して解凍するのは避けましょう。
解凍後は状態を確認し、早めに加熱調理して食べるようにします。
焼いた沖ギスは保存できる?
塩焼きにした沖ギスが残ってしまった場合も、常温に長時間置かないことが大切です。
粗熱が取れたら適切な容器などに入れて冷蔵し、できるだけ早めに食べましょう。
温め直すときは加熱しすぎに注意
焼き魚は温め直しすぎると水分が抜け、身が硬くなってしまうことがあります。
電子レンジを使う場合は短い時間から様子を見て温めます。
香ばしさを出したい場合は、対応しているオーブントースターなどを利用する方法もあります。
スーパーで焼いた沖ギスを買った場合も、商品に温め方の表示があれば、それに従うのがよいでしょう。
沖ギスは刺身で食べられる?
沖ギスについて調べていると、「刺身で食べられるの?」と気になる方もいるでしょう。
魚は種類だけで「生で食べても大丈夫」と判断することはできません。
鮮度だけでなく、漁獲後の取り扱いや保存状態、生食用として適切に処理されているかなども重要だからです。
スーパーの加熱用を自己判断で刺身にしない
スーパーなどで「加熱用」として販売されている沖ギスを、自己判断で刺身にして食べることは避けましょう。
生で食べたい場合は、生食用として販売されているものを選び、販売店の案内に従ってください。
分からない場合は、鮮魚売り場の店員さんに確認すると安心です。
沖ギスは骨が多い?
焼き魚や煮魚として沖ギスを食べる場合、骨には注意が必要です。
魚には中骨のほか細かな骨もあるため、身を少しずつ取りながら食べましょう。
子どもや高齢者は特に注意
子どもや高齢の方に魚を出す場合は、骨が残っていないか十分に確認することが大切です。
小さな魚を唐揚げにした場合でも、骨まで必ず食べられるとは限りません。
魚の大きさや調理状態を確認し、硬い骨は無理に食べないようにしましょう。
沖ギスはどこで買える?

沖ギスは地域によって流通量に差があるため、全国どこのスーパーでも必ず買える魚ではありません。
日本海側など産地に近い地域では、鮮魚売り場や魚屋などで見かけることがあります。
「沖ギス」という名前ではなく、標準和名の「ニギス」と表示されている場合もあります。
京都北部では身近な魚のひとつ
私が暮らしている京都北部は日本海に面していて、季節によってさまざまな魚が店頭に並びます。
沖ギスもこちらではなじみのある魚のひとつです。
生の沖ギスだけでなく、スーパーで焼いたものが売られていることもあり、私は家で焼く煙が気になるときには、焼いてあるものを買うこともあります。
こうした地域の魚を、下処理済みや調理済みの商品で手軽に食べられるのはありがたいところです。
沖ギスについてよくある質問

沖ギスとニギスは同じ魚?
「沖ギス」は、標準和名「ニギス」を指す呼び名として使われています。
そのため、地域や販売店によって「沖ギス」「ニギス」など表示が異なることがあります。
沖ギスは普通のキスの仲間?
沖ギス(ニギス)と、天ぷらなどでよく知られるシロギスは別のグループの魚です。
姿が似ているため名前に「キス」が付いていますが、同じキス科の魚ではありません。
沖ギスはどんな味?
沖ギスは白身で、やわらかな身と脂の旨みを楽しめる魚です。
塩焼き、煮付け、唐揚げなど、家庭的な料理によく合います。
沖ギスの一番おすすめの食べ方は?
初めて食べるなら、魚そのものの味が分かりやすい塩焼きがおすすめです。
私自身も、塩焼きに醤油を少し垂らして食べるのが一番好きです。
脂が落ちて焼いているときに煙が出やすいのが悩ましいところですが、焼きたてのおいしさは格別です。
沖ギスは煮付けにもできる?
沖ギスは煮付けにもできます。
醤油や酒、みりん、砂糖などを使った甘辛い味付けにすれば、ご飯のおかずとして食べやすくなります。
グリルで焼くときの煙が気になる場合にも、煮付けは選択肢のひとつです。
沖ギスは唐揚げにできる?
沖ギスは唐揚げにして食べる方法もあります。
下処理をした沖ギスの水気を取り、片栗粉などをまぶして中まで十分に火を通します。
小ぶりな沖ギスの食べ方としても使いやすい料理です。
沖ギスをさばけなくても食べられる?
もちろん食べられます。
鮮魚店やスーパーによっては、購入した魚の頭や内臓を取り除くなどの下処理をお願いできることがあります。
また、干物やすでに焼いてある沖ギスが販売されていれば、それを利用する方法もあります。
魚料理初心者の方は、無理に丸魚をさばくところから始めなくても大丈夫です。
沖ギスは冷凍できる?
すぐに食べない場合は、下処理をして水分を取り、適切に包んで冷凍保存する方法があります。
冷凍した日を書いておき、長期間放置せず早めに料理しましょう。
沖ギスを初めて買ったら何を作る?
初めて沖ギスを買った場合、難しい料理から挑戦する必要はありません。
下処理済みなら、まずは塩焼きや煮付けなど普段作っている魚料理にしてみるのがおすすめです。
たくさん手に入った場合は、一部を唐揚げや南蛮漬けなどにして食べ方を変えるのもよいでしょう。
魚料理に慣れていないなら、スーパーや鮮魚店で下処理をお願いするだけでも調理の負担をかなり減らせます。
まとめ|沖ギスは塩焼きや煮付けで楽しめる身近なおいしい魚
沖ギスは、標準和名を「ニギス」という細長い白身魚です。
一般的なシロギスとは別の魚で、日本海側などでは地域の魚として親しまれています。
食べ方も幅広く、塩焼き、煮付け、唐揚げ、天ぷら、南蛮漬け、つみれなどにして楽しめます。
私が住んでいる京都北部でも沖ギスはなじみのある魚で、私自身が一番好きなのは塩焼きです。
塩をして焼き、食べるときに醤油を少し垂らす。とてもシンプルですが、脂の旨みと焼いた香ばしさがあって、ご飯にもよく合います。
ただ、その脂のためなのか、家で焼くと煙がモクモクと出るのが悩みです。
煙や後片付けを考えて、スーパーで焼いてある沖ギスを買って温め直すこともあります。それでも食べると、「やっぱり家で焼いたものがおいしいな」と思ってしまいます。
魚をさばくことや後片付けが苦手なら、下処理済みのものや焼いてあるものを利用してもよいでしょう。
沖ギスを初めて知った方も、魚売り場で見かける機会があれば、ぜひ一度味わってみてください。
まずはシンプルな塩焼きにして、沖ギスならではの脂の旨みを楽しんでみるのがおすすめです。
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