冷凍庫で見つかった冷凍焼けの肉、まだ活用できる！おすすめの調理法
冷凍庫を整理していると、見慣れない長期保存された肉が出てくることがありますね。
こんな時、硬くなって冷凍焼けしてしまった肉を見つけると、「これ、本当に食べられるの？」と疑問に思うかもしれません。しかし、冷凍焼けした肉は、ある程度の範囲であれば、食品の安全に問題はありません。
完全にもとの状態には戻せませんが、おいしく調理する方法や部分的に改善するテクニックは存在します。
今回は、冷凍焼けした肉の上手な使い方と調理法を詳しくご紹介します。
冷凍焼けとは？
冷凍焼けは、食品が冷凍される過程で水分が失われ、タンパク質が変質し、脂肪が酸化して硬くなる現象を指します。この空気による酸化は食品が腐っているわけではないので、安心して食べることができます。
冷凍焼けした肉の改善方法
完全に元通りにすることは難しいですが、改善する方法は比較的簡単です。
まずは、肉と同じ量の3％濃度の塩水を用意します。塩水は、500ccの水に大さじ1の塩を混ぜるだけで、海水ほどの濃度になります。
この塩水に肉を漬けて冷蔵庫で2日から3日置くと、肉が少し柔らかくなります。
塩水に漬けることで肉の水分を回復させる効果がありますが、変質したタンパク質は完全には戻りませんので、食感が少し異なることがあります。また、非常に細かい肉にはこの方法は向いていません。
冷凍焼けした肉の美味しい利用方法
今回は冷凍焼けした肉を美味しくいただくための工夫をご紹介します。基本的には、肉の風味を活かしながら微妙な味の違いをカバーする方法です。
● 濃い味付けで焼く
濃いめの調味料に肉を漬け込むことで、冷凍焼けによる味の違いが気にならなくなります。特に、焼肉用のタレで漬けるのは簡単で効果的です。羊肉など特有の風味がある肉の場合、ジンギスカンタレがおすすめです。
● 煮込み料理で使う
焼くよりも煮込むことで、肉の風味をさらに良く隠すことができます。カレーやシチューはそのまま肉の風味を吸収し、スパイスが効いたカレーは特に最適です。
和食であれば、甘辛いしぐれ煮も選択肢の一つです。生姜を効かせた煮込み料理は、冷凍焼けの風味を忘れさせるほどです。豚肉を使うなら、生姜焼きがおすすめで、とても美味しく仕上がります。
このような調理法を用いることで、冷凍焼けした肉も幅広く活用できます。個人的には、煮込み料理を特に好んでいます。
簡単にまとめると、以下のことがポイントです。
- 冷凍焼けした肉は安全に食べることができます。
- 3%の塩水に2〜3日漬けると、肉の食感が改善されます。
- 味を濃くするか、しっかり煮込むことがコツです。
冷凍焼けした肉を見つけても焦る必要はありません。少しの工夫で美味しく食べることができます。
ただし、理想は冷凍焼けを防ぎ、適切に保存することです。これを機会に、冷凍庫の整理をこまめに行うのも良いでしょう。
